{"paper_id":"d33510fd-2fe7-4198-965e-de4f81cb1bf6","body_text":"症例報告\n腹腔鏡下回盲部切除を施行した虫垂子宮内膜症による虫垂重積の1例\n2017 年 70 巻 7 号 p. 463-468\n詳細\n抄録\n患者は45歳，女性，主訴は下腹部痛と下血．下部内視鏡検査で虫垂開口部に30mm径で弾性硬な粘膜下腫瘍様隆起を指摘．腹部造影CTでも同部位に造影効果を伴う充実性腫瘤を認め，原発性虫垂癌および粘膜下腫瘍を疑い，周囲リンパ節腫大もあったため診断および治療目的に腹腔鏡下回盲部切除術を施行した．切除検体の肉眼所見では虫垂体部が盲腸内腔に向かって重積様に突出し，虫垂は著明に短縮していた．病理組織学的検査で粘膜下層から固有筋層にかけて強い線維化と子宮内膜組織を散在性に認め，虫垂子宮内膜症による完全型の虫垂重積症と診断した．虫垂子宮内膜症とそれによる虫垂重積症は非常にまれであり，腸管子宮内膜症は粘膜下腫瘍様の形態をとるため術前診断は困難とされる．今回，原発性虫垂腫瘍との鑑別に苦慮し，腹腔鏡下回盲部切除術を施行した虫垂子宮内膜症による虫垂重積の1例を経験したので文献的考察を加えて報告する．\n© 2017 日本大腸肛門病学会\nこの記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。\nhttps://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja","source_license":"CC0","license_restricted":false}