{"paper_id":"c069992b-f2be-49c2-8bbf-c3a5c41df739","body_text":"症例報告\n再生不良性貧血から骨髄異形成症候群に移行しDICを発症したdanazol誘発性肝ペリオーシス\n2016 年 57 巻 8 号 p. 1026-1031\n詳細\n抄録\n肝ペリオーシス(peliosis hepatis, PH)は主に肝臓や脾臓に発生する易出血性の腫瘤性病変である。血液領域では蛋白同化ホルモンを用いる再生不良性貧血などの疾患に稀に合併する。通常無症候性であるが，進行性の肝不全や肝破裂などの重篤な症状で診断された例も多く早期診断が重要である。我々はdanazolで治療中の再生不良性貧血において，肝障害に対する画像検査を契機にPHと診断した症例を経験した。DICも合併していたが，骨髄異形成症候群への移行は認めたものの，骨髄芽球は少数であった。danazol誘発性PHを疑い投与中止したところ，肝障害・DIC・画像所見は改善した。PHは蛋白同化ホルモン長期投与合併症として重要である。詳細な機序は不明であるが，多発する血液貯留腔の存在により稀にPHにDICが合併すると推測され，早期診断のため，凝固系マーカーのフォローも重要である可能性が示唆された。\n© 2016 一般社団法人 日本血液学会","source_license":"CC0","license_restricted":false}