{"paper_id":"ab8452a3-483d-49d8-ba8b-1fe1ba9e0c59","body_text":"抄録\n症例は43歳女性．17年前に前置胎盤で帝王切開術を受けている．某年7月から下痢と血便があり，前医を受診した．翌月に大腸内視鏡検査（CS）を施行し，直腸に隆起性病変をみとめたため，精査目的で当科を受診した．CSでは，横行結腸中央部に狭窄を伴う表面顆粒状隆起性病変，S状結腸に粘膜下腫瘍様隆起，下部直腸に表面顆粒状の隆起性病変がみられた．腹部造影CT検査では，横行結腸に壁肥厚と壁内部に低吸収域がみられた．子宮は肥大し内部に低吸収域が多発し，子宮背側周囲に多胞性嚢胞がみられたため，子宮内膜症が疑われた．注腸検査では，横行結腸中央部に約6cmにわたる狭窄と鋸歯状の陰影欠損，S状結腸に壁の伸展不良，直腸に壁のひきつれと隆起を認めた．2ヵ月後CSを行い，横行結腸中央部，下部直腸からの生検で腸管子宮内膜症と診断した．横行結腸に病変をみとめた腸管子宮内膜症は，本邦では2例目で非常に稀であり，文献的考察を加えて報告する．\n© 2012 日本大腸肛門病学会\nこの記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。\nhttps://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja","source_license":"CC0","license_restricted":false}