{"paper_id":"a7a85c88-4922-4173-8b3a-423bc228e81e","body_text":"抄録\n左鼠径部に発生した子宮内膜症の穿刺吸引細胞診を経験したので報告する. 症例は35歳の女性.主訴は左鼠径部の腫瘤であるが, 月経時に痺痛を伴うため近医を受診したのち, 当院外科を受診し, 左鼠径部の穿刺吸引細胞診が行われた.\nその細胞診では, シート状の配列を示す異型性のない上皮性の細胞集塊とともに, 不規則な配列を示し, 重積性で異型性のない非上皮性の細胞集塊もみられた.さらに, このような細胞集塊のほかに, シート状で胞体の比較的広い再生上皮様の細胞集塊も出現していた. このような上皮性細胞と間質細胞の2種類の細胞が存在することと, 月経時に痙痛を伴うという臨床症状より子宮内膜症と診断された.\nその後, この腫瘤の摘出術が施行され, 1.5×2.2×1.5cmの腫瘤が摘出された.この線維性腫瘤のなかには散在性に大小の腺管とその周囲に間質の密な増生がみられ, 病理組織学的にも子宮内膜症と診断された.\n子宮内膜症の穿刺吸引細胞診による診断は上記の所見を得ることによって容易であった.\nその細胞診では, シート状の配列を示す異型性のない上皮性の細胞集塊とともに, 不規則な配列を示し, 重積性で異型性のない非上皮性の細胞集塊もみられた.さらに, このような細胞集塊のほかに, シート状で胞体の比較的広い再生上皮様の細胞集塊も出現していた. このような上皮性細胞と間質細胞の2種類の細胞が存在することと, 月経時に痙痛を伴うという臨床症状より子宮内膜症と診断された.\nその後, この腫瘤の摘出術が施行され, 1.5×2.2×1.5cmの腫瘤が摘出された.この線維性腫瘤のなかには散在性に大小の腺管とその周囲に間質の密な増生がみられ, 病理組織学的にも子宮内膜症と診断された.\n子宮内膜症の穿刺吸引細胞診による診断は上記の所見を得ることによって容易であった.\n© 特定非営利活動法人 日本臨床細胞学会","source_license":"CC0","license_restricted":false}