{"paper_id":"84a605e6-2b19-4657-8b18-ab1c54e8d673","body_text":"－60－\nEFIとARTの妊娠成績の関連\n山形医学（ISSN 0288-030X）2024；42 （1） ：60-68\n子宮内膜症合併不妊患者のEndometriosis fertility indexと\n生殖補助医療の妊娠成績についての検討\n抄録\n【背景】 　子宮内膜症合併不妊症は、生殖補助医療（Assisted reproductive technology；ART）による\n妊娠成績が低下することが知られている。EFI（Endometriosis fertility index）スコアは子宮内膜症術\n後のARTによらない待機的管理または排卵誘発および人工授精における妊娠予後に有用な指標である\nが、ARTによる妊娠成績との相関については議論の余地がある。そこで本研究では当院の子宮内膜症\n合併不妊症患者のEFIとARTにおける妊娠成績の関連を検討した。\n【方法】 　2017年１月から2020年12月に山形大学医学部附属病院産婦人科で行ったARTのうち子宮内膜\n症合併不妊症患者のARTの採卵167周期（121例）を対象とした。診療録から患者背景や検査値、手術\n所見、妊娠成績を抽出し、後方視的に検討した。統計学的解析はFisherの正確検定、Mann-Whitney U \n検定、多重ロジスティック回帰分析を用いた。p値<0.05を有意差ありとした。\n【結果】 　子宮内膜症手術歴のあるものは84周期（手術群） 、ないものは83周期（非手術群）であった。\n手術群のうち、妊娠に至ったのは22周期（妊娠群） 、至らなかったのは62周期（非妊娠群）であった。\n妊娠群のEFIスコアは非妊娠群に比べて有意に高かった（５点 vs. ３点, p=0.02） 。さらにEFIスコアが\n高いほど胚移植ごとの累積妊娠率は高かった。\n【結論】 　EFIスコアはARTにおいても妊娠成績の予測に有用な可能性がある。\nキーワード：子宮内膜症合併不妊症、ART、EFI、妊娠\n緒　　　言\n不妊症とは、生殖可能な男女が妊娠を希望し、ある\n一定期間、避妊することなく通常の性交を継続的に行\nなっているにもかかわらず、妊娠の成立をみない場\n合をいい、日本では１年間以上が一般的である\n１）\n。不\n妊症の原因別頻度としては、卵管因子が約30％、排卵\n因子が約10％、子宮因子が約10％、男性因子が約35％、\n原因不明が約15％とされているが、原因が複数あるこ\nとも稀ではない。子宮内膜症は後述のとおり不妊症の\n原因となるが、不妊を引き起こす発生機序は明らかに\nなっていない部分も多い。\n子宮内膜症とは、子宮内膜あるいはその類似組織が\n子宮外に異所性に存在する疾患であり、卵巣や腹膜、\n仙骨子宮靭帯に発生しやすい。最も多い発生部位であ\nる卵巣はしばしば子宮内膜症性嚢胞を形成し、子宮な\nらびに付属器、腸管などと強く癒着し、最終的には小\n骨盤腔が完全に閉塞するfrozen pelvisの像を呈する\n２）\n。\n生殖年齢女性のおよそ10%に発生し、月経困難症や性\n交痛、排便時痛などの疼痛症状だけでなく不妊を呈す\nることが知られている。子宮内膜症患者の30～50％に\n不妊を認め、不妊患者の25～35％に子宮内膜症が診断\nされる\n３）\n。近年、女性の晩婚化や少子化を背景として\n*山形大学産科婦人科学講座\n**さとうウィメンズクリニック\n***山形大手町ARTクリニック川越医院\n（令和５年９月４日受理）\n西　美智*，竹原　功*，日根早貴*，佐藤　藍*，中村文洋*，山口理紗子*，\n堀川翔太*，伊藤友理*，中井奈々子*，松川　淳*，松尾幸城**，川越　淳***，\n清野　学*，太田　剛*，永瀬　智*\nDOI 10.15022/0002000785\n\n－61－\n西，竹原，日根，佐藤，中村，山口，堀川，伊藤，中井，松川，松尾，川越，清野，太田，永瀬\n不妊症は社会的な問題となっており、子宮内膜症は生\n殖年齢女性の妊娠予後を左右する非常に重要な疾患で\nあるといえる。\n日常診療において、子宮内膜症を疑う不妊症患者に\n対しては問診、内診、血液生化学所見に加えて超音波\n検査やMRI検査などの画像診断を組み合わせて臨床的\n子宮内膜症の診断を行う。一方、残存卵子数を反映す\nる血清AMH（Anti-Müllerian hormone）値などの卵\n巣予備能の評価、卵管機能評価、パートナーの精液検\n査といった一般的な不妊症スクリーニング検査も並行\nする。子宮内膜症の確定診断は腹腔鏡検査による組織\n診断が必要であるが、確定診断は得ずにそのまま臨床\n的子宮内膜症として不妊治療を開始することも少なく\nない。\n不妊治療には、タイミング法や人工授精といった一\n般不妊治療と、体外受精や顕微授精などの生殖補助\n医 療（Assisted reproductive technology；ART、 以\n下ARTと略す）がある。2021年に改訂された子宮内\n膜症取り扱い規約第３版では、手術加療の是非を含\nめた子宮内膜症合併不妊患者の治療方針が示された\n４）\n。 \n取り扱い規約では、①女性が36歳以上の高年齢の場\n合、または35歳未満であっても卵巣予備能や卵管機能、\nパートナーの精液検査のうち少なくともの１つの因\n子で著しく不良である場合にはARTを考慮する、②\nART前に強い疼痛、大きな嚢胞、悪性を疑う所見な\nど子宮内膜症自体に対する手術適応がある場合には手\n術を検討する、③これらを満たさない場合は、待機的\n管理または排卵誘発、人工授精を考慮する\n５）\nが、適切\nなタイミングで手術やARTへの移行を考慮するべき、\nとされている\n４）\n。\n子宮内膜症に対する手術の利点として子宮内膜症\nの病勢を診断できることが挙げられ、子宮内膜症の\n臨床進行期分類として広く汎用されているr-ASRM \n（Revised American Society for Reproductive \nMedicine）分類の重症度は術中の所見をもとに判定\nされる。しかし、r-ASRM分類の重症度と子宮内膜症\n術後の妊娠成績は相関しないと考えられてきた\n６）\n。そ\nこで2010年にAdamsonらは子宮内膜症合併不妊に対\nして手術療法を行った患者の妊孕性評価方法として\nEFI（Endometriosis fertility index）を提唱した\n７）\n。 \nEFIは患者の年齢、不妊期間、妊娠歴、r-ASRMス\nコアおよび卵管、卵管采、卵巣の観察所見に子宮内\n膜症の重症度などのパラメーターを含むスコアであ\nり、算出表に基づいて10点満点（historical score ５\n点＋surgical score ５点）で評価する。術後１年時点\nまでの一般不妊治療の累積妊娠率はEFIスコア５点が\n約20%、６点が約30％、７～８点が約40%、９点以上\nが約50%であり、スコアが高いほど妊娠予後はよい\n７）\n。\nしかし一方で、ARTにおけるEFIスコアと妊娠成績に\nついての報告はなく、ARTを予定している患者に対\nしてEFIを用いることは一般的ではないとされてきた。\nそこで今回我々は、ARTを予定している子宮内膜\n症合併不妊患者に対しての手術時のEFIを妊娠成績の\n指標として用いられるかについて後方視的に検討する\nこととした。\n対象と方法\n山形大学医学部附属病院産婦人科で2017年１月か\nら2020年12月に施行した子宮内膜症合併不妊症患者\nのARTにおける採卵177周期（134例）を対象として、\n診療録を用いて後ろ向きに検討した。177周期中、94\n周期で子宮内膜症手術歴があった。94周期のうち、診\n療録にEFIスコアを算出するための術中所見スコアの\n記載がない10周期を除外した84周期を手術群とし、手\n術歴のない83周期を非手術群とした。手術群のうち新\n鮮胚移植または凍結融解胚移植によって妊娠に至っ\nた22周期を妊娠群、妊娠に至らなかった62周期を非\n妊娠群とした（図１） 。EFIスコアは算出表に基づい\nてhistorical score ５点＋surgical score ５点の10点満\n点で評価した。historical scoreは患者の年齢、不妊期\n間、妊娠歴から算出し、surgical scoreはr-ASRMスコ\nアおよび卵管、卵管采、卵巣の観察所見に基づいて算\n出した。診療録から患者背景（年齢、妊娠回数、出産\n回数、血清AMH値） 、手術所見による内膜症の評価\n（r-ASRM分類のスコア、EFIスコア） 、他の不妊因子\n（卵管因子、男性因子、子宮内膜ポリープ、子宮筋\n腫、子宮内膜症性嚢胞）の有無、 ARTの詳細（採卵数、\n顕微授精の有無、受精率、凍結胚数） 、妊娠成績を抽\n出し検討した。手術群はEFIスコアを０～３点、４～\n６点、７～10点の３群に分け、胚移植当たりの累積妊\n娠率を算出した。\n統計学的解析はEZRソフトウェア（自治医科大学）\nを用いた。手術群と非手術群の妊娠成績をFisherの\n正確確率検定を用いて検討した。手術群における妊\n娠群と非妊娠群の患者背景をFisherの正確確率検定、\nMann-Whitney U testを用いて検討した。手術群にお\nける妊娠群と非妊娠群のARTの詳細をFisherの正確\n確率検定、Mann-Whitney U testを用いて検討した。\n妊娠成績に独立して関連する因子を明らかにするため\nに多重ロジスティック回帰分析を行った。妊娠成績を\n従属変数、単回帰で有意差ありと判定された因子を独\n\n－62－\nEFIとARTの妊娠成績の関連\n立変数としてステップワイズ法で行った。 p値<0.05を\n有意差ありとした。\n本研究は山形大学医学部の倫理審査委員会の承認を\n得たものであり（倫理審査承認番号：2021-342） 、ヘ\nルシンキ宣言に則って行った。本研究は、後ろ向き研\n究であり、オプトアウトを行って参加者からの承認を\n得たものとした。\n結　　　果\n子宮内膜症合併不妊患者における手術群と非手\n術群の妊娠の有無を表１に示す。手術群では22周\n期 （ 2 6 . 2 % ）が妊娠に至り 、非手術群では 2 9 周期\n（34.9%）が妊娠に至った。手術群と非手術群で妊娠\nの有無に有意差を認めなかった（p＝0.24） 。\n手術群のうち妊娠群22周期と非妊娠群62周期に\n分けて、患者背景、手術所見による内膜症の評価\n（r-ASRM分類のスコア、EFIスコア） 、他の不妊因子\nの有無を比較検討した結果を表２に示す。妊娠群と非\n妊娠群で年齢に有意差を認めなかった（ p＝0.15） 。一\n方、過去の妊娠回数が１回以上および出産回数が１\n回以上であるものは非妊娠群に対して妊娠群で有意\n⼦宮内膜症合併不妊症の採卵周期\n177 周期 \n⼦宮内膜症の⼿術歴あり \n94 周期 \n⼦宮内膜症の⼿術歴なし \n83 周期 \n術中所⾒スコアの記載が\nない 10 周期を除外 \n⼿術群 \n84 周期 \n⾮⼿術群 \n83 周期 \n妊娠群 \n22 周期 \n⾮妊娠群 \n62 周期 \n妊娠群 \n29 周期 \n⾮妊娠群 \n54 周期 \n⾮妊娠群 妊娠群 p 値\n⼿術群\n84 周期\n62 \n(73.8%) \n22 \n(26.2%) \n0.24 \n⾮⼿術群\n83 周期\n54 \n(65.1%) \n29 \n(34.9%) \nFisher の正確確率検定\n図１　本研究の対象となる治療周期数のフローチャート\n表１　手術群と非手術群の妊娠成績\n\n－63－\n西，竹原，日根，佐藤，中村，山口，堀川，伊藤，中井，松川，松尾，川越，清野，太田，永瀬\nに多かった（ p＝0.02, p＝0.01） 。また血清AMH値は\n非妊娠群に対して妊娠群で有意に高かった（1.06 ng/\nmL vs. 2.24 ng/mL, p=0.004） 。EFIスコアは、非妊娠\n群に対して妊娠群で有意に高かったが（３点 vs. ５点，\np=0.02） 、r-ASRMスコアは妊娠群と非妊娠群で有意\n差を認めなかった（ p＝0.33） 。他の不妊因子の検討で\nは、男性因子（p=0.47） 、子宮内膜ポリープ（p=0.21） 、\n子宮筋腫（ p=0.66） 、子宮内膜症性嚢胞（p=1.00）の\n有無は妊娠群と非妊娠群では有意差を認めなかったが、\n卵管因子ありは妊娠群に比べ非妊娠群で有意に多かっ\nた（p＝0.01） 。\n手術群を妊娠群と非妊娠群に分け、ARTの詳細に\nついて検討した結果を表３に示す。非妊娠群に比べて\n妊娠群で採卵数（３個 vs. ８個， p<0.001）と凍結胚\n数（０個 vs. 1.5個， p<0.001）が有意に多かった。顕\n微授精の有無（ p＝0.22）と受精率（ p＝0.47）は妊娠\n群と非妊娠群では有意差はなかった。\n妊娠成績に関連する因子を明らかにするために多重\nロジスティック回帰分析を行った。その結果を表４に\n示す。妊娠成績を従属変数、単回帰で有意差ありと判\n定された因子（妊娠回数≧１回、出産回数≧１回、血\n清AMH値、EFIスコア、卵管因子あり）を独立変数\nとしてステップワイズ法で行った結果、妊娠回数≧１\n回（オッズ比31.6、 p＝0.001） 、血清AMH値（オッズ\n比2.27、p＝0.001） 、 EFIスコア（オッズ比2.06、p＝0.07） 、\n卵管因子あり（オッズ比0.10、p＝0.03）が選択され、\nそれぞれ妊娠成績に独立して関連した。\n最後に、胚移植当たりの累積妊娠率をEFIスコア別\nに検討した結果を図２に示す。EFIスコアが０～３点\nでは胚移植８回目までの累積妊娠率は40%未満であっ\nた。EFIスコアが４点以上では胚移植２回目までに約\n60%が妊娠に至った。さらにEFIスコアが７～10点で\nは胚移植４回目までに約80%が妊娠した。\n考　　　察\n女性の晩婚化、晩産化を背景として、近年、不妊は\n大きく着目されるようになっている。その原因疾患の\n一つである子宮内膜症は、女性因子として不妊に強く\n関わっている。子宮内膜症合併不妊において妊娠成績\nを改善することは産婦人科において重要な課題である。\n本研究では単変量解析および多重ロジスティック回帰\n表２　手術群における妊娠群と非妊娠群の患者背景\n非妊娠群\n62 周期\n妊娠群\n22 周期\np 値\n年齢 a) 37(34.5-39) * 35(33.0-38) * 0.15 \n妊娠回数≧1 回 b) 21(33.9%)  14(63.6%)  0.02 \n出産回数≧1 回 b) 8(12.9%) 9(40.9%) 0.01 \n血清 AMH 値(ng/mL) a) 1.06(0.30-2.25) * 2.24(1.29-3.54) * 0.004 \n子宮内膜症\nの評価\nr-ASRM スコア a) 58.5(28.3-84.0) * 46.5(26.0-68.5) * 0.33 \nEFI スコア a) 3(2-5) * 5(4-5.75) * 0.02 \n不妊因子 卵管因子 b) 24(38.7%) 2(9.1%) 0.01 \n男性因子 b) 3(4.8%) 2(9.1%) 0.47 \n子宮内膜ポリープ b) 9(14.5%) 1(4.5%) 0.21 \n子宮筋腫 b) 11(17.7%) 3(13.8%) 0.66 \n子宮内膜症性嚢胞 b) 21(33.9%) 8(36.4%) 1 \na) Mann-Whiteny U 検定、b) Fisher の正確確率検定\n*中央値(25-75 パーセンタイル)\nAMH：Anti-Müllerian hormone、 r-ASRM：Revised American Society for Reproductive Medicine、EFI：\n  xedni ytilitref sisoirtemodnE\n\n－64－\nEFIとARTの妊娠成績の関連\n分析からEFIスコアはARTの妊娠予後に関連する因子\nと考える（表２、表４） 。またEFIスコアが高いほど\n累積妊娠率が高い結果となったことから、EFIスコア\nはARTにおいて妊娠成績の予測に有用な可能性があ\nると考える（図２） 。\n子宮内膜症が不妊を引き起こす発生機序は明らかに\nなっていないが、子宮卵管輸送の異常\n８）\n、骨盤内環境\nの影響\n９）\n、免疫異常\n10）\n、内分泌および排卵障害\n11）\n、着\n床障害\n12）\n、卵および胚の質低下\n13） ， 14）\nなど複数の因子が\n関わっていることが示唆されている。\nARTは総じて卵巣から直接卵子を獲得して体外で\n受精卵および胚を作出し、卵管を経ずに子宮内に直接\n移植する治療であり、不妊治療の中で周期あたりの妊\n娠率が最も高く、妊娠までに要する期間も短い。その\nオッズ⽐ 95% 信頼区間 p 値\n妊娠回数≧1 回 31.6 4.26-234.3 0.001 \n⾎清 AMH 値(ng/mL) 2.27 1.38-3.73 0.001 \nEFI スコア 2.06 1.22-3.48 0.07 \n卵管因⼦あり 0.10 0.01-0.79 0.03 \n多重ロジスティック回帰分析\nAMH：Anti-Müllerian hormone、EFI：Endometriosis fertility index\n \n累計妊娠率 \n8 6 4 2\n0.0\n0.2\n0.4\n1.0 \n0.8 \n0.6 \n0\nEFI 7~10 \nEFI 4~6 \nEFI 0~3 \n(回)\n表３　手術群における妊娠群と非妊娠群のARTの詳細\n表４　妊娠成績に関連する因子の検討\n図２　EFIスコアを０～３点、４～６点、７～10点に分けて解析した累積妊娠率\n非妊娠群\n62 周期\n妊娠群\n22 周期\np 値\n採卵数 3(1-5) * 8(5-11) * <0.001 \n顕微授精 13(22.4%) 2(9.1%) 0.22 \n受精率 60(33.3-100) * 50(37.5-75) * 0.47 \n凍結胚数 0(0-1) * 1.5(1-3.75) * <0.001 \na) Mann-Whiteny U 検定、b) Fisher の正確確率検定\n*中央値(25-75 パーセンタイル)\nb)\na)\na)\na)\n\n－65－\n西，竹原，日根，佐藤，中村，山口，堀川，伊藤，中井，松川，松尾，川越，清野，太田，永瀬\nため子宮内膜症で悪化した骨盤内環境の影響を受けに\nくいARTは、子宮内膜症合併不妊患者の妊孕性向上\nに寄与すると考えられている。しかし一方で、子宮内\n膜症性嚢胞が存在するだけで卵巣予備能は低下してお\nり、採卵数は有意に減少し、卵巣刺激に対する反応性\nが低下するとの報告\n15）\nや、外科的処置によりさらに卵\n巣予備能が低下するとの報告があり\n16）\n、ARTの治療成\n績に悪影響を及ぼすとも考えられている。\n子宮内膜症に対する手術治療には、子宮内膜症性嚢\n胞や腹膜病変に対して行う疼痛改善や病理学的診断を\n目的としたものと、癒着剥離などの卵管機能の改善を\n目的としたものがある。また子宮内膜症性嚢胞に対す\nる手術では、嚢胞摘出術を行うのか、または焼灼/蒸\n散術に留めるのかの選択肢がある。嚢胞摘出術は焼\n灼術に比べ、術後再発率が低い\n17）\n。若年者に限定した\n報告であるが、子宮内膜症術後の自然妊娠率は焼灼術\nと比較し嚢胞摘出術でより良好とされている\n17）\n。しか\nしながら、嚢胞摘出術後のARTの採卵周期において\nは採卵獲得数が減少する可能性があることが指摘され\nている\n18）\n。さらに嚢胞摘出後の卵巣機能不全は原発性\nのものよりも妊娠成績が悪いことが報告されているた \nめ\n19）\n、とくにARTにおいて卵巣予備能低下を回避し\nたい症例では嚢胞摘出術ではなく、焼灼/蒸散術に留\nめるなど適切な術式を選択する必要がある。\n前述のとおり子宮内膜症合併不妊においてARTは\n有用であるが、これまで妊娠成績を予測する方法がな\nかった。EFIとスコア別の累積妊娠率は2010年に提唱\nされたが、対象は一般不妊治療にとどまっていた。そ\nの後、EFIスコアを用いた治療プロトコルに関する報\n告\n20）\nや、EFIスコア別のARTを含めた不妊治療の累積\n妊娠率の報告\n21）\nが散見されるようになった。本研究で\nは子宮内膜症合併不妊患者の妊娠予後について対象を\nART施行例に限定し、EFIが術後のART治療による\n妊娠成績を予測できる可能性があることを示した。\n本研究の結果でART前の子宮内膜症の手術に関し\nて、手術群と非手術群では妊娠率において有意差はな\nかった。これまでの報告でも、手術群と非手術群では\n妊娠成績に有意差はなかったとする報告があり\n22）\n、子\n宮内膜症性不妊すべてに手術を行う必要性はないもの\nと考えられた。子宮内膜症取り扱い規約第３版でも、\n子宮内膜症の手術適応は強い疼痛、大きな子宮内膜症\n性嚢胞、悪性を疑う所見がある症例とされており、手\n術加療の適応を十分に検討する必要がある。\n手術群を妊娠群と非妊娠群に分けて行った単変量解\n析では、過去の妊娠回数が１回以上または出産回数が\n１回以上であるものが非妊娠群に対して妊娠群で有意\nに多かった（表２） 。一方で、多変量解析では過去の\n妊娠回数が１回以上あることのみが関連した（表４） 。\nこれまでの報告では妊娠歴がある場合には、その後の\n妊娠も有意に多いが、出産歴の有無は関与しないと報\n告されており\n23）\n、本研究結果は先行研究に矛盾しない\nと考えられた。また、r-ASRMスコアは２群間で有意\n差はなかったが、この結果は既存の報告\n５）\nと同様の\n結果であり、r-ASRMスコア別のみでは妊娠成績の予\n測は困難と考えられた（表２） 。他の不妊因子として、\n単変量解析で卵管因子ありが非妊娠群で有意に多く\n（表２） 、多重ロジスティック回帰分析においても卵\n管因子ありが妊娠成績の独立因子であることがわかっ\nた（表４） 。一般的に不妊症の原因として、卵管因子\nは約30%を占めると報告されている\n24）\n。本研究の結果\nで、手術群84周期のうち、26周期（31%）で卵管因子\nが認められ同様の頻度であった。EFIのsurgical score\nには、卵管と卵管采の機能不全に関する項目が含まれ\nており、卵管因子がある症例は卵管機能障害が高度と\n分類されEFIスコア低値となる。ARTにおける妊娠経\n路では卵管は経由しないはずであるが、複合的な要因\nにより妊娠成績に影響したと考えられる。\n血清AMH値は残存卵子数を反映し、年齢とともに\n低下し\n25）\n、臨床的にART時の卵巣刺激に対する卵巣\nの反応性の指標として優れている。本研究の結果では\n子宮内膜症術後の血清AMH値は妊娠群で有意に高く、\nまたARTにおける採卵数と凍結胚数が妊娠群で有意\nに多かった（表２、表３） 。2019年に日本産科婦人科\n学会が公表したARTの治療結果集計において、ART\n総周期数のうち53.0%で新鮮胚移植が行われ、47.0%で\n凍結胚移植が行われている。しかし、実際に妊娠し出\n生した児は新鮮胚移植によるものが10.6%で、凍結胚\n移植によるものが89.4%であり\n26）\n、より形態が良好な\n胚を移植できる凍結胚移植の方が、妊娠成績は良好で\nあることが知られている。血清AMH値が高いほど卵\n巣刺激に反応し採卵数が多くなること、さらに凍結胚\n数も多くなる結果、妊娠成績が向上するものと考えら\nれる。これまでに、嚢胞摘出術後に血清AMH値が低\n下すること\n27）\n、また両側手術でその傾向が顕著である\nことが報告されている\n28）\n。その後のメタ解析において\nも、嚢胞摘出術後に血清AMH値は、両側手術症例で\n片側手術症例と比較し両側手術症例で有意に低いこと\nが示されている\n29）\n。子宮内膜症合併不妊症患者に手術\n治療を施行する場合には、予め血清AMH値を測定し\n卵巣予備能の評価を行い、血清AMH値の低下を最小  \n限にできるように嚢胞摘出術を行うのか、または焼灼/ \n蒸散術に留めるのかを個別に検討する必要がある。\n\n－66－\nEFIとARTの妊娠成績の関連\n多重ロジスティック回帰分析で妊娠回数、血清\nAMH値、EFIスコア、卵管因子ありが妊娠成績の独\n立因子であることがわかった（表４） 。妊娠歴の有無\nが妊娠成績に関連することは以前より報告されている\nが\n23）\n、EFIスコアのhistorical scoreには、妊娠歴に関\nする項目が含まれており、 「妊娠歴あり」はEFIスコ\nアが高くなる因子となる。また本研究では、EFIスコ\nアが高いほど累積妊娠率が高い結果となっていたこと\nから、EFIスコアが有用であると考える。血清AMH\n値はEFIスコアには含まれない因子であるが、前述の\n採卵数や凍結胚数につながる検査値である。子宮内\n膜症合併不妊患者の術後の治療を検討する上で血清\nAMH値はEFIと並んで重要な因子であると考えられ、\nARTの場合はEFIに血清AMH値を考慮した新たな指\n標の作成も有用な可能性がある。\n本研究の限界としては、単一施設での研究のため対\n象症例数が少ないことである。また、本研究対象施設\nは他院での排卵誘発・人工授精で妊娠に至らなかっ\nた患者が多く紹介される背景があることから、不妊に\n関連する因子をより多く持つ患者が対象となっており、\nセレクションバイアスが生じている可能性がある。本\n研究は後ろ向き研究であり、今後は多施設前向き研究\nでEFIスコアの有用性を検証する必要がある。\n以上のように本研究の結果から、子宮内膜症合併不\n妊患者におけるARTによる妊娠成績を予測する指標\nとしてEFIスコアは有用である可能性がある。とくに\nARTへ移行する可能性が高い患者は、術前または術\n中にEFIスコアを算出して術後の妊娠成績を推測する\nことが重要であると考える。また血清AMH値に関し\nてはEFIスコアに含まれないが、妊娠成績予測に必須\nであると考える。術前の血清AMH値を参考に、手術\n中からEFIにより予測される術後の妊娠成績を意識し、\nいかに血清AMH値を低下させない手術を行えるかが\n重要であると考える。\n引用文献\n１． 日本産科婦人科学会（編） ：産科婦人科学会用語解説\n集　改定第４版，東京：日本産科婦人科学会，2018；\n322\n２． 日本産科婦人科学会（編） ：産科婦人科学会用語解説\n集　改定第４版，東京：日本産科婦人科学会，2018；\n133\n３． Practice Committee of the American Society for \nReproductive Medicine: Endometriosis and infertility. \nFertil Steril 2004; 82（Suppl 1） :  S40-S45\n４． 日本産科婦人科学会（編） ：子宮内膜症取り扱い規約\n第３版，東京：日本産科婦人科学会，2021年８月\n５． Zondervan KT, Becker CM, Missmer SA. :  \nEndometriosis. 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The patients’  \nbackground, surgical findings, and pregnancy outcomes were collected from medical records and \nretrospectively analyzed.\nResults: Patients with endometriosis surgery history underwent 84 cycles（surgical group）and \nthose without underwent 83 cycles（non-surgical group） . In the surgical group, 22 cycles resulted in \npregnancy（pregnancy group）and remaining 62 cycles did not（non-pregnancy group） . The EFI \nscore of the pregnant group was significantly higher than that of the non-pregnant group（5 points \nvs. 3 points, p＝0.02） . A Higher EFI resulted in higher cumulative pregnancy rates.\nConclusion: EFI is positively correlated to the pregnancy outcomes of ART and hence a useful \npredictor of pregnancy outcomes.\nKeywords: Endometriotic infertility, EFI, ART, pregnancy\nABSTRACT\n＊\nDepartment of Obstetrics and Gynecology, Yamagata University Faculty of Medicine\n＊＊\nSato Women‘s Clinic\n＊＊＊\nYamagata Otemachi ART Clinic\nMichi Nishi\n＊\n, Isao Takehara\n＊\n, Saki Hine\n＊\n, Ai Sato\n＊\n, Fumihiro Nakamura\n＊\n, \nRisako Yamaguchi\n＊\n, Shota Horikawa\n＊\n, Tomomichi Ito\n＊\n, Nanako Nakai\n＊\n, Jun Matsukawa\n＊\n,\nKoki Matsuo\n＊＊\n, Jun Kawagoe\n＊＊＊\n, Manabu Seino\n＊\n, Tsuyoshi Ota\n＊\n, Satoru Nagase\n＊\nDOI 10.15022/0002000785","source_license":"CC0","license_restricted":false}