{"paper_id":"72bf5e92-db63-4016-9d9a-5cbde2720a96","body_text":"肛門部に発生したExternal endometriosisの1例\n1989 年 28 巻 4 号 p. 529-533\n詳細\n抄録\n32歳主婦の肛門部に発生したEndometriosisを経験したので, 臨床像・細胞像を中心に検討を加え報告した. 主訴は肛門部痛であり, 肛門部11時に示指頭大の腫瘤を触知した.\n術前診断はむずかしく詳細な既往歴等の問診と, ていねいな現症把握が必要である. その際, 穿刺細胞診は有力な診断法となり得る. 捺印細胞診では, 主として2種類の細胞がみられた. ひとつは, 上皮性細胞集団である. 細胞質は豊富で好塩基性, 粘液産生性を示唆し, 核はシート状に配列し, 核径は12～14ミクロン, 核クロマチンは中等度に増量し, 核内構造は微細穎粒状であった. 核小体は1, 2個有する. 他方は, 核径は5ミクロン程度, 円形ないし楕円形の細胞で, 核クロマチンは中等度で均一であり, リンパ系細胞を中心とした間質細胞群であった. これらの細胞像は, 組織像をよく反映している.\n術前診断を正しくつけて, 過大な手術侵襲を避け肛門機能の温存を心掛けることが肝要であることを強調した.\n術前診断はむずかしく詳細な既往歴等の問診と, ていねいな現症把握が必要である. その際, 穿刺細胞診は有力な診断法となり得る. 捺印細胞診では, 主として2種類の細胞がみられた. ひとつは, 上皮性細胞集団である. 細胞質は豊富で好塩基性, 粘液産生性を示唆し, 核はシート状に配列し, 核径は12～14ミクロン, 核クロマチンは中等度に増量し, 核内構造は微細穎粒状であった. 核小体は1, 2個有する. 他方は, 核径は5ミクロン程度, 円形ないし楕円形の細胞で, 核クロマチンは中等度で均一であり, リンパ系細胞を中心とした間質細胞群であった. これらの細胞像は, 組織像をよく反映している.\n術前診断を正しくつけて, 過大な手術侵襲を避け肛門機能の温存を心掛けることが肝要であることを強調した.\n© 特定非営利活動法人 日本臨床細胞学会","source_license":"CC0","license_restricted":false}