{"paper_id":"4d4b1d5f-c542-4f83-a566-1146ec138a89","body_text":"抄録\n本邦における虫垂子宮内膜症の報告は非常に少なく, また虫垂の特発性十二指腸瘻もまれである.今回われわれは十二指腸との内瘻を伴った虫垂子宮内膜症の1例を経験したので報告する.症例は68歳.上行結腸癌にて当科入院となった. 画像診断より虫垂十二指腸瘻, 右卵巣嚢腫, 上行結腸癌の術前診断を得, 手術が施行された.虫垂は上行結腸の腸間膜側を上行し, 屈曲して十二指腸のthirdportion右下方で比較的強く線維性に癒着し, 内瘻を形成していた.手術は癒着を剥離し十二指腸の瘻孔部を直接縫合閉鎖した.病理組織学的には虫垂の漿膜下層に腺腔構造を認め, 内腔側に繊毛がみられたが, 間質成分や出血巣は認めなかった.本例は無症状に経過し, 閉経後に他疾患術後の病理学的検索にて偶然判明した, 右卵巣に同病変を伴う虫垂子宮内膜症であったが, 本症は骨盤内臓器にも併存することが多いため術前・術中の診断, 検索に留意し, 適切な手術が行われなければならないと思われた.\nこの記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。\nhttps://creativecommons.org/licenses/by-nc/4.0/deed.ja","source_license":"CC0","license_restricted":false}